矯正歯科 Orthodontics
歯並びに関するご相談に親身に対応します
悪い歯並びや噛み合わせのことを「不正咬合」といいます。不正咬合をきちんと噛み合うようにして、見た目もきれいに整えるのが矯正治療です。
歯並びがガタガタしていたり、隙間が多かったり、歯が歪んで生えていると、歯磨きがしづらく歯垢が溜まりやすくなって、虫歯や歯周病、口臭の原因となります。滑舌や顎にも悪い影響を与える可能性があります。
また、口元の見た目にコンプレックスを抱くケースも少なくありません。
矯正治療は、歯の機能性と審美性、心身の健康にもよい影響をもたらします。
技術と経験をいかし、子どもから大人まで幅広い世代の歯並びのお悩みに寄り添って治療します。
当院の矯正歯科はココが違います
幅広い症例を診てきた矯正歯科医の技術力
治療にかかる費用を明示
より安全な治療のための機能的な設備
衛生管理と感染対策の徹底
表側矯正 Correct
歯列の表側に矯正装置を取りつける方法が、表側矯正です。
歯の表面にブラケットという装置を接着し、ワイヤーを通します。ワイヤーの弾性を利用して歯に力をかけ、適切な位置に動かします。
表側矯正の歴史は古く、広く普及している標準的な治療法です。さまざまなタイプの症例に適用できます。
口を開いたときに装置が見えるので、見た目が気になる場合があります。当院では透明のブラケットや白色のワイヤーで、目立たない治療が可能です。
仕上げに表側矯正を取り入れることで、マウスピース矯正メインに治療を進めることもできます。
表側矯正のメリット・デメリット
- 表側矯正のメリット
-
- 難症例を含む幅広いタイプの歯列に対応可能
- 舌の動きを妨げず、発音や咀嚼に影響しにくい
- 食べカスや汚れを目視確認しやすい
- ほかの矯正方法よりも費用を抑えられる
- 表側矯正のデメリット
-
- 矯正治療中であることが見た目でわかる
- 装置があたって傷ついたり、口内炎ができることがある
舌側矯正 Lingual
歯列の舌側に矯正装置を取りつける方法が、舌側矯正です(裏側矯正とよぶこともあります)。
歯の舌面にブラケットという装置を接着し、ワイヤーを通して引っ張る力で歯を動かします。口を開いても矯正装置がほとんど見えないので、見た目に配慮して治療したい方におすすめの方法です。
表側矯正とは、治療期間や費用にも違いがあります。適用できない症例もあるので、患者さまのライフスタイルやご希望を考慮したうえで、精密検査を経て適用可能かどうか診断します。
舌側矯正のメリット・デメリット
- 舌側矯正のメリット
-
- 矯正装置に気づかれにくいので見た目に配慮して治療できる
- 舌側は唾液が循環しているので虫歯になりにくい
- 舌で歯を押す舌癖を防止できる
- 接触の多いスポーツや金管楽器などの演奏に支障が少ない
- 舌側矯正のデメリット
-
- 表側より歯列の形状が複雑なため、装置の設置・調整に時間と費用がかかる
- 目視確認が難しいので、歯磨きがしづらくなる
- 舌が装置に触れるので、慣れるまで滑舌に違和感がある
目立ちづらい・取り外せるインビザライン
(マウスピース型カスタムメイド矯正装置)
Invisalign
日吉@歯科(日吉アット歯科)では、矯正治療にマウスピース型の装置を導入しています。
インビザラインというマウスピース型カスタムメイド矯正装置は、透明なプラスチックでできています。治療を開始するときには、患者さまの歯型を採取し、歯列にぴったりフィットするマウスピースを作製します。薄くて軽いので装着時に不快感がほとんどなく、透明なのでほかの人からは気づかれにくい装置です。
表側矯正や舌側矯正と違い、患者さまご自身で取り外しができます。食事や歯磨きは外して行なえるので、日常生活にストレスがありません。
インビザラインは少しずつ歯を動かして、次の段階の装置に取り替えます。強い力をかけないので、痛みの少ない矯正治療が可能です。
口腔内スキャナーを導入しています
患者さま専用のマウスピース型カスタムメイド矯正装置を作製するために、まずは歯型を採取します。従来の歯型取りでは、シリコンの印象材などを使いますが、ブニブニとした感触が苦手な方、嘔吐反射があって使用が難しい方もいらっしゃいます。
当院ではこうしたデメリットがほとんどない、口腔内スキャナーを使った歯型取りを行なっています。
小型のスキャナーを口内に差し入れて、歯列の形状を読み取らせます。歯や粘膜には直接あてないので、嘔吐反射がある方でも大丈夫です。スキャンしたデジタルデータは、モニターですぐに確認できます。印象材と違って採取の失敗がなく、歯型情報を劣化させずに管理することが可能です。
- より精確に失敗なく
歯型が採取できる - スキャンしながら
口腔のデジタルデータを
確認できる - 劣化させずに
歯型情報を
保管できる - スキャンデータを
もとに速やかに
矯正装置を作れる
インビザライン(マウスピース型カスタムメイド矯正装置)の特徴
薄くて軽くて透明! 審美面に優れた装置
マウスピース型カスタムメイド矯正装置は、透明な素材を使って作る薄くて軽い装置です。口元を近くでじっくり見られない限り、つけていることがほとんどわかりません。目立たず矯正治療したい方に向いている方法です。
必要に応じて自分で取り外しできる
歯にじかに接着しないマウスピースなので、患者さま自身でいつでもすぐ着脱できます。食事や歯磨きも外して行なえるので、口内も装置も清潔さを保てます。ただし治療のためには一定時間の装着が必要です。
頻繁に通院をしなくて済む
マウスピース型カスタムメイド矯正装置は、治療に必要な分を最初にすべて作製してお渡しします。歯の移動にともない、患者さま自身で次の段階の装置に取り替えるので、装置を調整するための来院は必要はありません。歯列チェックには定期的にお越しください。
ほとんど痛みを感じずに治療できる
ブラケットとワイヤーで行なう治療よりも、マウスピース型カスタムメイド矯正装置を使用する治療の方が、歯にかける力は弱く設定されています。1つのマウスピースで0.25mmほどしか歯を動かさないので、痛みはほとんど生じません。
食事のときもわずらわしくない
患者さま自身でマウスピースを外して食事ができます。装置に食べ物が挟まる心配をせずに済み、落ち着いておいしく好きな物を楽しめます。食後の清掃も、食べカスの装置への残留を気にしなくていいのでストレスフリーです。
金属アレルギーでも問題なく治療可能
金属アレルギーがあって、金属のブラケットやワイヤーの装置の使用が難しい方も、インビザラインで安心して矯正治療できます。マウスピース型カスタムメイド矯正装置はプラスチック製なので、アレルギー反応は起こしません。
さまざまな症状に対応可能
歯列全体を改善したい方に
さまざまなタイプの不正咬合に適用できます。
前歯だけ改善したい方に
前歯などの部分的な矯正治療は短期間で行なえます。
日吉@歯科(日吉アット歯科)のインビザライン
(マウスピース型カスタムメイド矯正装置)3つの安心
矯正相談に費用はかかりません
歯並びが気になる方、矯正治療に興味がある方は、無料相談を受け付けていますので、お気軽にお問い合わせください。
通院は3ヵ月にたったの1回
治療で使用するマウスピースは、最初にまとめてお渡しします。通院回数が少なく済むので、忙しい方でもスムーズに治療が進められます。
専門性をもつ医師の診断
専門的な学識と臨床経験を積み、新しい治療技術を取り入れた、より精確な矯正治療を行なっています。
インビザライン(マウスピース型カスタムメイド矯正装置)による
治療結果は技術力で差がつきます
シミュレーション作成技術
精密検査に基づいた診断から、より確かな治療結果を得るための計画立案技術です。
シミュレーション再現技術
治療計画でシミュレーションした通りに、歯を目標とする位置に誘導する技術です。
リカバリー技術
作製したマウスピースが合わなくなってしまっても、計画を適切に修正できる技術です。
部分的な矯正 Partial
歯列の一部だけを整えたいときには、部分的な矯正を行ないます。
乱ぐい歯(八重歯)や上顎前突(出っ歯)、空隙歯列(すきっ歯)などでお悩みの場合は、部分的な矯正で治療できるかもしれません。
抜歯をともなう矯正や、噛み合わせを大きく改善する必要がある症例などは、部分的な矯正では対応が難しいです。精密検査で適用可能か診断します。
気になる部分だけを対象とするため、歯列全体を矯正するよりも治療期間が短く済み、費用も抑えられる方法です。
ハーフリンガル Half
ハーフリンガルとは、上顎を舌側から、下顎を表側から矯正する方法です。
口を開いたときに目立つ上の歯列を舌側から矯正することで、見た目があまり気になりません。下の表側矯正の装置は、普段は唇に隠れます。マウスピース型カスタムメイド矯正装置では難しい症例でも、審美面に配慮して治療できます。
上下すべてを舌側矯正するよりも、治療期間や費用が抑えられます。舌の動きが阻害されにくいので、口内の違和感や発音への影響が少なく済みます。
小児矯正 Pediatric
矯正治療は何歳からでも開始できますが、子どものうちに行なうメリットがあります。
子どもの身体の成長は盛んなため、上下の顎骨のバランスが悪いタイプの症例は、発達を利用して矯正した方がスムーズに治療できる場合があります。
小児矯正を受けると、歯科医院を定期的に受診するので、虫歯や歯周病を予防できて健康への意識が高まり、将来の歯の寿命も長くなります。
また、口元の見た目にコンプレックスを抱えることなく、多感な思春期を迎えられます。
お子さまの歯並びや噛み合わせが気になる場合は、当院までお気軽にご相談ください。
メリットが大きい!子どものうちに開始する矯正治療
顎骨をバランスよく成長させられる
成長期に矯正治療すると、顎骨の発達を利用できます。上下の顎の大きさがアンバランスなタイプの不正咬合は、顎の発達を適切に促す装置などを使います。顎骨のバランスがよくなると、顔立ちの歪みも解消されます。
抜歯せずに歯並びを整えられる
小児矯正で顎骨のバランスを調整すると、永久歯が正しく並んで生え揃うためのスペースが確保でき、抜歯せずに歯列を整えられる可能性が高くなります。完成された大人の歯列では、ほとんどのケースで抜歯が必要となります。
小児矯正の流れ
小児矯正は2段階で進められます。
1期治療では、永久歯が適切に並ぶよう、土台となる顎骨を整えていきます。
2期治療では、大人の矯正治療と同じ装置を使って、歯を移動させます。
1期治療
歯が生え変わり始めて、乳歯と永久歯が混在する時期から行なう治療です。
成長を利用して、上下の顎の骨格バランスを整えます。永久歯がきちんと並ぶため充分な大きさに顎が発達すると、2期治療せずとも歯並びが改善する場合もあります。
2期治療
すべての永久歯が生えてから開始する治療です。
大人の矯正治療と同じく、歯に矯正装置を取りつけたり、マウスピース型カスタムメイド矯正装置を用いて歯列を整えます。1期治療を済ませておくと、2期治療をスムーズに進行できます。2期治療のみを行なうことも可能です。
子どもの矯正治療装置
日吉@歯科(日吉アット歯科)では、次のような装置を小児矯正で使用します。
お子さまの歯や顎の状態によって、適切な装置を選択し治療します。
拡大床装置
拡大床は、患者さま自身で取り外しできる可撤式装置です。
顎を拡大させるために、舌側に取りつけます。歯列の内側から力をかけることで、顎を成長に合わせて広げます。乱ぐい歯など、顎のスペース不足が原因となっている不正咬合に対して行ないます。
装着するのは睡眠時がメインなので、生活に大きな支障は出ませんが、一定の時間と期間を要するので、お子さまのやる気も重要です。
マウスピース型矯正
思春期のお子さまにとっては、大人以上に、矯正装置の見た目が治療へのモチベーションに影響します。目立つ装置がいやで治療を敬遠する場合には、マウスピース型カスタムメイド矯正装置による矯正をおすすめします。透明な装置なので、つけたまま通学し会話してもほとんどわかりません。場面に応じて自分で取り外せて、虫歯のリスクも低減できる方法です。
当院では中学生ごろから、小児用マウスピース型カスタムメイド矯正装置で矯正治療を行なっています。
矯正治療費 Price
矯正治療開始前に必要な費用
矯正治療には一般的に健康保険が適用されないので、自費治療となります
項目・内容 | 治療費(税込み) |
初診相談料 | 無料 |
検査料 | 11,000円 |
診断料 | 22,000円 |
子どもの矯正治療基本料
項目・内容 | 治療費(税込み) |
第1期治療費装置にはさまざまな種類がありますが、どの装置を何種類使っても金額の変動はありません。 | 330,000円 |
第2期治療費小児矯正から成人矯正に移行した場合で、成人矯正との差額分になります。 | 330,000円〜990,000円 |
永久歯・大人の矯正治療基本料
項目・内容 | 治療費(税込み) |
表側ワイヤー矯正(透明ブラケット)の場合 | 660,000円※ホワイトワイヤーを用いる場合、別途77,000円 |
上の歯列のみ舌側矯正 | 990,000円※下の歯にホワイトワイヤーを用いる場合、別途77,000円 |
上下とも舌側矯正 | 1,320,000円 |
インビザライン(マウスピース型カスタムメイド矯正装置) | 935,000円 |
部分的な矯正治療
前歯など気になるところをワイヤーで治す場合・被せ物を入れるための矯正
項目・内容 | 治療費(税込み) |
1ブロックにつき | 110,000円 |
前歯のみインビザライン(マウスピース型カスタムメイド矯正装置) | 935,000円 |
処置料(毎月の調整費用)
前歯など気になるところをワイヤーで治す場合・被せ物を入れるための矯正
項目・内容 | 治療費(税込み) |
小児矯正 | 5,500円 |
表側ワイヤー矯正 | 5,500円 |
舌側矯正 | 5,500円 |
治療の難易度、装置の種類により調整費用が変動することはありません。装置の紛失などを除いてよほどのことがない限り、追加の費用はいただいておりませんのでご安心ください。 |
※矯正治療のための抜歯や、歯科矯正用インプラントなど特殊な方法を用いる場合には別途料金が発生しますので、ご了承ください。
項目・内容 | 治療費(税込み) |
矯正治療のための抜歯 | 1本5,500円(薬代含む) |
歯科矯正用インプラント | 1本11,000円(通常2本で1セット) |
●矯正治療の一般的なリスク・副作用について
○矯正治療全般における注意点- 1. 最初は矯正装置装着による不快感、痛みなどがあります。また、装置の装着中は発音しづらいことがありますが数日間で慣れます。
- 2. 歯の動き方には個人差があるため、予想された治療期間が延長する可能性もあります。
- 3. 取り外しが可能な装置の場合、患者さまの使用状況や定期的な通院など、矯正治療は患者さまと歯科医師が連携治療を行ないますので、皆さまの協力が非常に重要であり、それらが治療結果や治療期間に影響します。
- 4. 矯正治療の唯一のデメリットは、装置が邪魔で歯磨きが難しくなります。虫歯や歯周病のリスクが高まりますので、歯科衛生士による徹底したブラッシング指導を行ない、メンテナンスをしっかり行ないます(歯周病の治療は保険診療を適用できますので、矯正治療とは別の日に行ないます)。
- 5. 矯正治療中に虫歯が発生すると、矯正治療を中断して虫歯の治療を優先することになります。矯正治療前にしっかり虫歯治療をしていきます。
- 6. 矯正装置はボンドで装着するものが多く、歯に被せ物が入っているとボンドがつかないことがあります。その場合は、一度仮歯に変え、矯正治療後に新しい被せ物を装着する必要があります。新しい被せ物は、別途費用が必要になります。
- 7. 歯を動かすことで、歯の根っこが吸収して短くなることがあります。また、歯肉がやせて下がることがあります。その場合は、矯正治療を中断することがあります。
- 8. 既往として歯を強くぶつけた経験がある方は、歯が骨と癒着していて歯が動かないことがあります。また、ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受けて壊死することがあります。
- 9. 治療途中に金属アレルギーの症状が出ることがありますので、金属アレルギーがある方は最初にお申し付けください。
- 10. 矯正治療中は、噛みにくい期間が続いたり、顎関節で音が鳴る、顎が痛い、口を開けにくいなどの顎関節症の症状が出ることがあります。
- 11. 問題が発生したときは、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
- 12. 歯の形を修正したり、噛み合わせの微調整を行なったりする可能性があります。
- 13. 矯正装置を誤飲する可能性があります。
- 14. 装置を外すときに、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、被せ物の一部が損傷する可能性があります。
- 15. 装置が外れた後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りが生じる可能性が高くなります。
- 16. 装置が外れた後、現在の噛み合わせに合った状態の被せ物や虫歯の治療(修復物)などをやり直す可能性があります。
- 17. 顎の成長発育により噛み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
- 18. 治療後に親知らずが生えて、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると噛み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療などが必要になることがあります。
【矯正装置が直接的な原因となるもの】
○ワイヤー矯正の副作用とリスク- 1. 一般的なワイヤー矯正は、歯の表面に器具を装着するため、透明なブラケットでも近くで見れば装置がついていることがわかります。
- 2. 矯正治療中に装置が当たることで頬の内側に傷がついたり、口内炎になったり、歯の移動にともなう痛みを感じることもあります。必要に応じワックスで対処する場合やそのほかの対処を行なう場合があります。
- 3. 冷たいものを飲んだときにしみる「知覚過敏」が現れる場合がありますが、数日で改善されます。長期間痛む場合は、歯科医師に相談しましょう。
- 1. 矯正治療中、発音しづらくなることがあります。意識的に発音の練習をしないと、うまく発音できない状態が続いてしまうこともあります。
- 2. 装置が取れにくいように、噛み合わせをわざと噛まなくする期間があります。
- 3. 装置が裏側につきますので、舌に当たり、食べづらさを感じることがあります。徐々に慣れていくことが多いです。
- 4. 舌側矯正は、常に舌が装置に触れているため舌の動きがスムーズにいかず、違和感を生じることがあります。また、装置が舌に当たって、舌に跡がつくことがあります。
- 5. 個人差はありますが、装置を装着してから1~2週間ぐらいで慣れてきて違和感も薄れる場合が多いです。慣れない場合は歯科医師に相談してください。
- 6. 裏側の治療装置は、舌がワイヤーに引っ掛かる場合があります。歯の裏側に装置があると、舌がワイヤーに引っ掛かることもあり、 舌を傷つけてしまう場合もあります。また、舌が収まる上顎の部分が、装置によって狭く感じる違和感もあります。こちらも次第に慣れますが、つらい症状が続く場合は、歯科医師に相談しましょう。
- 7. 矯正装置を装着した直後や、ワイヤーを交換した直後に痛みを感じることがありますが、数日で治まる場合が多いです。また、冷たいものを飲んだときにしみる「知覚過敏」が現れる場合がありますが、基本的に数日で改善されます。長期間痛む場合は、歯科医師に相談しましょう。
- 1. 取り外し可能な矯正装置なため歯磨きはしやすいですが、長時間マウスピースを装着するため、歯磨きのできていない状態での装置装着は虫歯や歯周病を招く場合があります。治療中の定期検診では、虫歯や歯周病の確認も行ないましょう。間食を控え、矯正治療中に合ったブラッシング指導を歯科医師より受けて、毎日丁寧なブラッシング、歯を清潔にしてリスクを抑えましょう。また、歯科医院で歯をクリーニングすることや、フッ素塗布など、歯科医院でのケアも有効的です。
- 2. 歯の大きな移動が必要なケースには適用できないことがあります。また、抜歯の必要がある歯並び、歯のねじれがある、奥歯の噛み合わせを調整するなどといった場合は、マウスピース矯正は、不向きとなります。
- 3. 自分自身で外すことができるため、つい外しがちになると治療がうまくいかない場合があります。
- 4. マウスピースは就寝時にも装着しておく必要があるため、強い歯ぎしりの癖があるとマウスピース自体が割れてしまうおそれがあります。また就寝時だけでなく、日常的に歯を食いしばる癖がある人も同様です。
- 5. 大幅な矯正や抜歯を必要とする矯正には、対応できない場合があります。
- 6. 患者さまが自分で取り外すことができるので、ご協力いただけなければ治療が計画通り進まないことがあります。マウスピースは、歯科医師の指示にそって装着しましょう。
- 7. インビザライン(マウスピース型カスタムメイド矯正装置)は海外技工所で製作された矯正装置であるため、『完成物薬機法対象外』の矯正装置であり、承認薬品を対象とする医薬品副作用救済制度の対象外となる場合があります。
・ワイヤー矯正装置には、さまざまな金属素材が使用されているため、金属アレルギーのある方、不安がある方は、皮膚科で行われているパッチテストを受けて、アレルギー材料を特定し、歯科医師に伝えてください。矯正装置を装着したあとに、皮膚や口腔の粘膜にアレルギー症状が起きた場合は、速やかに歯科医師の指示を仰いでください。
○抜歯・麻酔- 1. 矯正をしたい箇所に十分なスペースがない場合は、抜歯を必要とする場合もあります。健康上問題のない歯の抜歯の場合もあります。
- 2. 抜歯する場合は麻酔注射を行ないます。麻酔の中には、成分に心拍数、血圧を上げる作用があるものもあるため、心臓や血圧に問題がある方が使用すると、動悸、血圧上昇を起こす場合があります。また、頬を噛んでもわからなかったり、熱いものを飲んでもわからないため、口腔内を傷つけるリスクがあります。さらに、麻酔によって悪心、嘔吐、アレルギー反応が起こることもあります。
- 1. 矯正治療中、虫歯が悪化する場合があります。治療終了後に虫歯の治療をする場合と器具を一度外して虫歯の治療を行なう場合があります。
- 2. 矯正治療中、矯正装置の周りなど、ブラッシングしにくい部分ができるため、虫歯や歯周炎のリスクが高くなります。 間食を控え、矯正治療中に合ったブラッシング指導を歯科医師より受けて、毎日丁寧なブラッシング、歯を清潔にしてリスクを抑えましょう。また、歯科医院で歯をクリーニングすることや、フッ素塗布など、歯科医院でのケアも役立ちます。
- 3. 矯正治療中は、基本的に虫歯や歯周病の治療が行なえないため、矯正前にこれらの治療を終わらせる必要があります。矯正に特化した歯科の場合は、一般の歯科で虫歯、歯周病の治療を行なう必要もあります。
- 1. 矯正治療終了後に矯正箇所が元に戻る場合もあります。
- 2. 矯正治療が終了して数ヵ月から数年経過すると噛み合わせが悪くなる可能性があります。噛み合わせが悪くなると、咀嚼障害、頭痛、肩こりを招くことがあります。また、噛み合わせのバランスが崩れることで、口が大きく開かない、食ベ物を噛むときに痛みが出るなど顎関節症を発症する場合があります。そのほか、自律神経失調症になることもあります。噛み合わせが原因の場合は、噛み合わせの治療を行ないます。
- 1. 矯正治療中、頭痛、首や肩のこり、強い倦怠感、吐き気、不眠など不定愁訴が起こる場合がありますので、鎮痛剤、吐き気止めなど、歯科医師の指示のもと服用する場合があります。
- 2. 治療中と治療後の見た目に個人差が大きく現れる治療です。また、歯科医師との見解の相違も起こりえます。歯科医師とよくご相談ください。
- 3. 矯正力が強すぎると、歯の根が短くなる「歯根吸収」が起こるリスクが高くなります。
- 4. 歯や骨の状態、歯の動きを妨げる癖があった場合、虫歯や歯周病の発生など、治療計画よりも治療期間が長くなる場合があります。
- 5. 矯正治療では、歯肉が下がる場合(歯肉退縮)があります。特に切歯(せっし:上下前歯各4本)、歯の凸凹が大きい患者さまの場合、発症することがあります。
- 6. 個人差により治療期間が数年かかることがあります。
- 7. 硬いものが一時的に噛めなくなります。また、ガムや餅など、装置に引っかかるものが食べられなくなることもあります。
- 8. 装置が壊れることがあります。その際は歯科医院を受診してください。
- 9. 個人差がありますが、かなりのストレスを受ける患者さまもいらっしゃいます。
- 10. 患者さまが、取り外しできる矯正装置や補助装置の装着時間を守っていなかったり、定期的な来院ができなかった場合は、治療期間が延びる場合があります。
- 11. 特殊な噛み合わせ、骨の硬さ、歯の形の場合は、治療期間が長くなる場合があります。
- 12. 舌で歯を押す癖や、歯並びに悪影響を与える癖が改善されない方は、治療期間が延びる場合があります。
- 13. 矯正治療で歯を動かして歯並びを整える「動的治療」を終えて歯並びが改善されても、まだ歯が元の位置に戻ろうとする傾向があるため、一定期間動かした歯を留めておく保定が必要です。歯の位置が安定するまでの保定期間には個人差があるので、治療後も歯科医師の指示を守ってください。
- 14. 矯正終了後に矯正箇所が元に戻る場合もあります。